キャプテンアメリカはここに

ADHDのアメリカ人の旦那と、息子と私の3人家族の日常

我がキャプテン家に春がきた。

最近暖かくなってきて、出掛けることが増えた。コロナの影響で、そうホイホイと人混みには行かないが、近くの公園なんかによくいく。今日は夫が息子を連れて外に出た。

夫には、冬期うつがあるように思う。こんな言葉ちょっと前まで知らなかった。

ある日ふと見た記事のその文字に興味を引かれ、見て納得した。なるほどこれかもしれない。

春から冬、また繰り返し。何度も季節を共にして、感じていた違和感。秋の始まりから冬になるに従い、夫は段々静かに、こもりがちになる。
冬眠だ。主人はからだが大きいので、森の熊だ。

夫の友人から、本人と連絡が取れないと、私に連絡がくる。

「急に連絡が取れなくなったり、連絡先変えて誰にも教えない人とか、いるよねー。」
なんて会話、聞いたことがあったが。

ここにいた。

ようやく最近、日本で一番親しい友人と飲みにでかけた。こちらは誘いを無視していたのに。優しい。

ADHDの彼らはその特性から、人付き合いが苦手のように感じる。(ADHD人は夫とその家族しか知り合いにいないが。)夫も、しゃべるのは大好きなので、友人は多いが、深く付き合っている友人は数えるほどしか、私は知らない。そして、その友人達の共通点は、かなり懐が深い。これな気がする。もう、みんな優しい。見習いたい。

昔は、主人の粗をちくちく、ひとつひとつ指していた。そしたら、いつか気をつけて、良くなって行くかもしれないと、薄っぺらく考えた。

もちろん駄目だった。

ただ、自分が成長したというか、人間的に大きくなったと思っている。大きくしてもらったが正しい。ひとつの考え方のところに、2つ3つと考え方がジャンクションされた。

以前は、脱ぎ散らかされた靴下に服にイライラすることもあった。物を何処にでも置いて、覚えていないので、あれどこ行ったかな、なんて毎日毎日聞かれて、うんざりした。玄関にはバラバラと靴を脱ぐし、私の靴たちを踏み潰して出ていく。
でも、わざとじゃないので、もうなんとも思わない。(とは言うものの、多少は気になるか。笑)

これが普通。うちの普通だ。

マツコさんがテレビで、「人は20代半ばころから急に花を愛で出す」みたいなことを言っていて、仕事でつまづいていた自分も、急に花をキレイだと思うようになっていたことに気づいた。
一輪で咲いている花も、群れて咲いている花も、どの花もいつだって美しい。

花が色とりどり咲き始めた。
本当に心から花を美しいと思える。
やっと咲いた。やっときた、春。