キャプテンアメリカはここに

ADHDのアメリカ人の旦那と、息子と私の3人家族の日常

心が辛いときに休むことは悪いことではない

私にとって、学校を休むことは悪いことだった。

自営業である実家。父は仕事と自分の趣味。
母親は、帳簿をつけるのと家事と子育て。母は毎日毎日忙しそうで、学校を休むと優しく看病をしてはくれたが、すぐに買い物に出たり、あちこち出掛けるので、小さい頃は学校を休むと迷惑がかかると、申し訳ない気持ちになったものだった。

高校は、進学校に進んだが、気持ち的にしんどくて学校を休んだことがある。しかし絶対的立場の父の説教で、次の日には休めないような、そんなこともあったな。懐かしい。くどくどと、こちらの話も聞かずに低い声で話し続けていた。
布団をかぶって泣きながら聞いたのを覚えている。

自分の兄弟も学校に行かない日々がちょっとあったのだが、父親が母親に、育て方が悪いと言っていたと耳にした。二人きりの時に母から「自分が情けないわ」と心情を吐露され、ますます休むことはいけないことだと思った。


私自身、父親とまともに会話をしたことがない。父は自分の言い分ばかりで、こちらの意見に耳を傾けない。私は父親が嫌いだった。押さえつけられてばかりで、よく反発した。抗おうにも聞いてくれないのでよくふてくされた。その態度もよく怒られた。

父はいつも不機嫌そうで無口な人だった。怒られるのが怖いのでいつも顔色を伺っていた。いいこでいようとした。

小さい頃から我慢強いとか粘り強いとよく言われてきた。確かに、こつこつと物事を継続することは好きだった。でも本当にそうだったのだろうか。それが今となっては疑問だ。

ただただ親にそういわれたから、そうなろうとしただけなのではないだろうか。嫌いだったけど、やっぱり愛されたかった。父にも認めて欲しいと、我慢強いところをもっと見て欲しいと。
我慢強いって言われたから、そうならねばならないと思って、そうなったのではないか。

仕事で心身を病んでも、私は我慢強いのが取り柄だと、投げ出せなかった。私は粘り強いのだと自分に言い聞かせて働いた。休むことは悪いことなので、体調が悪いからといって休むことが出来なかった。一睡もできなくても、時間には職場に向かった。




自分の子どもには、我慢強いね、なんて、死んでも言わない。
学校に行きたくないと言われれば、行かなくていいと言える親でありたい。
(引きこもられると、またそれも難しい問題なのだろうけれど)

心がついていかないときは、休んでいいのだということは、言葉でしっかりと伝えてあげたい。